過酸化ベンゾイルはアメリカで最もポピュラーなニキビ治療に効果のある成分で、多くのニキビケア化粧品に配合されています。
日本では認知度の低い成分ですので馴染みのない人が多いですが、ニキビにどのような効果のあるのでしょうか。
ここでは過酸化ベンゾイルの特徴とその注意点についてご紹介します。
過酸化ベンゾイルの特徴について
過酸化ベンゾイルは強力な殺菌作用やピーリング作用、乾燥促進作用を持つ薬品で、日本では2014年に厚生労働省で承認され使われるようになりました。
肌に塗ると酸素を発生することから空気を嫌うアクネ菌を強力に殺菌する効果があり、古い角質を剥がれやすくして毛穴の詰まりを改善できることからニキビ治療に適しています。
また過酸化ベンゾイルは耐性ができないため長期間使い続けることができます。
しかし殺菌作用が強いことやピーリング作用による刺激により乾燥しやすくなるため、皮脂の分泌が進みニキビができやすくなったりシミやシワの原因になる可能性があります。
アクネ菌が原因の白ニキビや黒ニキビ、赤ニキビには効果を発揮しますが、アクネ菌以外の菌も原因となっている黄ニキビには効果はありません。
使用する上での注意点について
過酸化ベンゾイルは日本では最近になって使用されるようになった成分で市販されていないことが多いですが、海外から個人輸入して使用するのは危険です。
副作用で乾燥や肌荒れを起こし新たな肌トラブルの原因となる可能性がありますので、使用したい場合は医師に処方してもらうようにしましょう。
また刺激が強い成分のため、敏感肌の人や炎症がひどくなっている場合、バリア機能が低下している大人ニキビにはおすすめできません。
過酸化ベンゾイルはニキビ治療薬としてアメリカでは主流となっていますが日本人の肌には刺激が強すぎる場合がありますので、使用には注意が必要です。