赤みを帯びたニキビ跡について
ニキビ跡の1つに、赤みが残り続ける症状があります。
この赤みを帯びたニキビ跡は個人差はありますが、時間の経過と共にキレイに治るともいわれています。
しかし赤みを帯びたニキビ跡を前にした本人にとっては、早く治したいという気持ちが強いと思います。
そこでこの項では「何故なかなか治らないのか/どうしたら赤みを帯びたニキビ跡を消すことができるか」について説明したいと思います。
赤みを帯びたニキビ跡が治りにくい理由
まず、どうして炎症が起こってしまうでしょうか。
○炎症=身体を防御するため細菌に免疫反応が働くことで、「免疫システムと病原菌が戦っている」状態をいいます。
この場合は赤みが病原菌で、その個所には幾度となく免疫システムが働きかけている状態を意味します(=赤みを抑えようとしているのです)。
しかし「赤みを抑える=免疫システムが何度も作用し続ける」ということは、幾度となく毛細血管が傷付けられているのです。
その結果、うっ血状態になったり肌の奥に炎症が残ることによって、炎症部分が完治しきれず赤みを帯びた状態(ニキビ跡)で残り続けてしまうのです。
さらに赤みを帯びたニキビ跡をそのまま放置し続けると、褐色のシミやくすみになってしまい、炎症部分が消えにくくなる可能性も出てきます。
ちなみにこの症状は、「アミノ酸の一種のチロシン→チロシナーゼ酵素の働きで酸化」され、最終的にはメラニンになります。
(メラニン…ニキビ跡の諸悪の根源)
ハイドロキノンとビタミンC
では、具体的にどうすればニキビ跡の赤みを消すことができるのでしょうか。
この場合、2種類の成分が考えられます。
・ハイドロキノンの使用(肌の漂白剤)
一般的に使用されるのがハイドロキノンですが、刺激が強すぎるため痒みといった副作用を引き起こす可能性があります。
・ビタミンC(L-アスコルビン酸)
ビタミンCは高い抗酸化作用を持っていて、酸化によって作られたメラニンを還元して、肌の色を元に戻す効果があります。
このどちらかを処方すれば、赤みを帯びたニキビ跡を消すことができるのです。