デリケートゾーンに、できものできた場合、どうすればいい?
陰部にできるニキビのようなものは毛嚢炎(もうのうえん)が疑われます。
何もしなければ痛みはなくても触ると芯がありませんか?
少し触ると痛みが走るならばニキビではありません。
ニキビ以外で考えられる病気とは?
毛嚢炎・脂漏性汗腺炎・性器ヘルペス・尖圭コンジローマなどが考えられます。
ひとつずつ説明をしますので参考にしてください。
■毛嚢炎
皮膚病の一種で、ひとつの毛穴の奥で毛根を保護している毛包(もうほう)に雑菌が入り込んで完全する疾患です。
緑膿菌や黄色ブドウ球菌で発病します。
カミソリでの自己処理・生理中など毛穴に傷がつくと感染しやすいです。
汗をかいたままの状態でお肌の衛生状態が悪いことも原因になります。
それ以外には食生活の乱れも関係があると言われています。
毛嚢炎の初期は自覚症状がないです。
痒みも痛みもありません。
強いて言えば赤い発疹がでる程度。
これが重症化するとしこりや膿がでてきます。
痛みや痒みがでてきますから、すぐに皮膚科受診することをお勧めします。
■脂漏性汗腺炎
化膿症の疾患で腋の下などアポクリン汗腺が多い部分に発症します。
アポクリン汗腺は全身にあるのではなくて、乳輪・耳の中・陰部・腋の下などに集中しています。
摩擦や刺激によって毛穴が詰まり、そこから感染します。
黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌により膿がたまりますが、漫性になると手術が必要です。
■性器ヘルペス
ヘルペスは唇や顔にできるというイメージですが、性器ヘルペスは2型で下半身に症状がでます。
原因は単純ヘルペスウイルスです。
水疱が破れると爛れて強い痛みを伴います。
排尿ができなくなったり発熱があったしります。
専門医にすぐに相談しましょう。
■尖圭コンジローマ
せんけいこんじろーま……と読みます。HPVと呼ばれるヒトパポローマウイスルが小さな傷から進入して発病します。
痒みや痛みなどの自覚症状はないでしょう。
性器やアナル周辺に1ミリから3ミリほどのイボができるので、ニキビと間違います。